記録6日目 印税について
今日はちょっと話題を変えて、印税についてのお勉強をしましょう
プロの小説家を目指すブログですから、そのくらい当然ですよね。
そもそも印税とは?
印税とは、本を出したことにより、出版社から作家が貰うお金――著作権使用料の別称です。
印税は、基本、
【刊行部数、もしくは販売部数】×【本の定価(税込み)】×【契約によるパーセント】
になります
具体的な例でいえば、
契約で、刊行部数の10%の印税、定価1296円、1万部発行の場合、
【1万】×【1296円】×【10%】=129万6000円
が作家の取り分となります。当然重版すれば、それだけお金がもらえます。
(※注:正確には、そこから源泉徴収や復興税など、約1割が引かれます)
129万? 結構儲かるじゃないかっ!
と思う人もいるかもしれませんが、本って早くても3~4か月に一冊ペースで発行されるから、月給換算すれば、32万円~43万円になりますよね。
さらに、出版社によっては、印税割合が低かったり、販売部数印税だったり、刊行ペースが年二冊ペースだったりするので、実際、129万×3~4が手に入る作家はほとんどいません。社会保障もありませんしね。
これが、作家が儲からないと言われる理由です。
では、本当に作家は儲からないのか?
答えはNOだと思います。
一発当てれば大きいのは当然ですが、最近の「小説家になろう」系小説は、少し売れたら漫画化したりします。かくいう私の作品も漫画化しています。
この漫画の収入、結構バカになりません。
コミカライズ化と呼ばれていますが、当然、コミカライズ化の場合も(契約を間違えなければ)漫画の売り上げに応じて印税が貰えます。
私の経験上、印税は1~3%、中には5%(漫画化と折半)なんて印税もあるくらいです。
さらに、電子書籍の印税もあります。
電子書籍とは、つまりは紙ではなくデータ原稿の販売。
この場合、印税の割合は、紙の本よりも多くなります。
私の場合、15%~20%が多いですね。
つまり、同じ1200円の本でも多く印税がもらえ、しかも絶版がないので、何年経っても印税が入ってきます。かくいう、私が最初に出した、全然売れていない本があるんですが、いまでも何故か毎年1万円くらいお金が入ってきます。
さらに、その複合――漫画の電子書籍版の印税なんてものもあります。
アニメ化は夢のまた夢の話ですが、コミカライズ化なら夢ではない話です。
まずはそこから目指してみませんか?
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